Q7.まとまったお金が入ったのですが、株か定期預金か迷っています。
このたび、ラッキーなことに、まとまったお金が入りました。
当面、特に何かに必要というわけでもないので、株などやってみようかと思っています。
ところが、先日、親から、「株のような不確かなものはやめて、定期預金にしておいた方がよい」、と言われました。
確かに定期預金の方が確実そうな気はするのですが、株をやってみたいという気持ちもあって、迷っています。
株と定期預金ではどっちがいいか、教えてください。
A.なくなって困るお金は定期預金、なくなってもよいお金は株。
最終的な判断についてはご本人がご自分の責任でされるのが筋ですので、ここでは株と定期預金それぞれのメリット、デメリットについてご説明したいと思います。
株にされるか、定期預金にされるか、ご検討される際の参考にしていただければ幸いです。
まず、定期預金についてですが、メリット、デメリットに関しては、以下のようになっています。
★メリット
・約束された金利が確実に手に入る。
・元本割れのリスクがない。
・預けた先に万一のことがあっても、預金保険で保護される。
★デメリット
・約束された以上のお金は、絶対に手に入らない。
・決められた期間が経過しないと、お金が引き出せない(満期日前に中途解約することができる場合もありますが、中途解約利率という、かなり安い金利が適用されてしまいます)。
次に、株に関してですが、メリット、デメリットは、以下のようになっています。
★メリット
・値が上がった時に売ることができれば、大きな利益を得ることができる。
・ずっと保有していた場合には、毎年、配当金を受け取ることができる。
★デメリット
・値上がりするとは限らない。値が下がってしまうと、普通に元本割れになってしまう。
・企業の業績等によっては、無配当となってしまう場合もある(配当金がもらえない、ということです)。
・株なので、預金保険の対象にはならない(万一の場合の補償がない)。
このように、定期預金に関しては、リスクがないのがメリットで、決められた以上のリターンは絶対にもらえないのがデメリットと言えます。
一方、株に関しては、売ってハイリターンを得ることができる可能性があることと、コンスタントに配当金をもらえる可能性があることがメリットです。逆にデメリットとしては、基本的にリスクが高いこと、元本割れの可能性が常にあること、万一の場合の補償もないことなどが挙げられます。
簡単に言うと、大もうけできる可能性もあるけれど、元も子もなくなる可能性もあるのが株で、決まったお金しか手に入らないけれど、絶対に損はしないというのが定期預金です。
ですので、基本的な考え方としては、元も子もなくなっては困るお金に関しては定期預金で、元も子もなくなってもよいというお金に関しては株で、という風にお考えいただくのがよいかと思います。
質問者の方の場合には、「当面、特に何かに必要というわけでもない」とのことですが、なくなってしまってもよいお金なのかどうかが、こちらでは判断しかねます。
もし、大幅に額が減ってしまっても構わない、という性格のお金でしたら、株に投資されるのもよいのではないかと思います。
ただし、「当面は必要ないけれど、何かの時のための蓄えとして計算に入っている」という場合でしたら、株に投資されるのは、あまりおすすめできません。親御さんのおっしゃる通り、定期預金にしておかれる方がよいのではないかと思います。