Q.1定期預金って、どんなものなのか、分かりやすく教えてください。

最近、将来のことも考えて、貯金とかしておいた方がいいかも、って思うようになりました。
でも、今まで全然やってこなかったので、何がなんだか、さっぱり分かりません。

友達に「普通に貯金しようと思う」って言ったら、「定期の方がいいよ」って言われました。

貯金には普通と定期と2種類あるんですか?本当に分からないので、教えてください。

A.お財布代わりに使う普通預金と預けっぱなしにする定期預金

まず最初にですが、銀行や信用組合などにお金を預ける場合には、預金と言うのが一般的です。一方、ゆうちょ銀行やJAバンク等に預ける場合には、貯金というのが普通です。

これは言い方の問題で、中身が特にちがっているということではありません(以下の文では、銀行などで広く使われている<預金>という呼び方で進めさせていただきます)。

次に、ご質問の内容についてですが、預金には普通預金と定期預金の2つがあります。
(その他にもいろいろあるのですが、話がややこしくなりますし、普通預金と定期預金の話とは別のことになりますので、ここでは省略させていただいて、普通預金と定期預金についてだけ、お話しさせていただきたいと思います)。

このうち、普通預金というのは、基本的に、お金の出し入れが自由です。
いつ預金してもよくて、いつ引き出しても構いません(もちろん、入金と出金の可能な時間帯に限ります)。

これに対して、定期預金というのは、たとえば3年間なら3年間という決まった間だけ、お金を預けっぱなしにするというものです。

たとえば、30万円を3年物の定期預金に預けたとすると、預けた日から3年間は、預けた30万円は、引き出すことができません。
(中途解約すれば引き出せますが、その場合には、利子がぐっと安くなります)。

また、途中でお金を足す(さらに預金額を増やす)ということもできません。最初に預けたお金を、決められた期間が過ぎて満期になるまで、ずっと預けっぱなしにしておくというのが定期預金です。
ですから普通預金に比べますと、ある意味、とても不自由な預金ということができます。

では、なぜそんな面倒くさいことをするのかということですが、理由は簡単で、定期預金の方が、普通預金よりも、利子がいっぱいもらえる場合が多いからです。

銀行の立場から言いますと、預けてもらっている金額がいつ減るか分からない普通預金よりも、3年なら3年と決まった期間はずっと預けられている定期預金の方が、計画的に運用できて、銀行にとってのメリットが大きいのです。

そのため、定期預金の金利の方が、普通預金の金利よりよくなっている、というわけです。

このように、定期預金は、一度預けたら、満期が来るまでは引き出さない方がよいですから、ご自分がお財布代わりに使う普通預金と、預けっぱなしにする定期預金と、別々に分けて考えておかれた方がよいかと思います。

ちなみに、定期預金では、よく、<○年物>という言い方をしますが、これは、預ける期間のことです。
たとえば、3年間預けっぱなしの定期預金ですと、3年物、という言い方をします。

ちなみに、長い方ですと、5年物、7年物、10年物などがあり、短い方ですと、銀行によっては2週間で満期が来る定期預金もあったりします。